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手水舎で口をすすぐ必要はある?正しい作法で心身を清めよう!【保存版】

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事任八幡宮の柄杓のない手水舎
この記事の内容

手水舎ちょうずやの正しい作法
口をすすぐのに抵抗がある時は?
手水舎が汚い場合は?
手水舎がない時

こんにちは、冬の神社に行ったとき、温水がでる手水舎でテンション上がっていたら、想像以上に熱くてびっくりしたおまもり君です。

神社や寺院には必ずと言っていいほどある手水舎ちょうずや

手水舎では「手水ちょうず」を行うのですが、

手水は「みそぎ1を簡略化した儀式」で、手や口を洗い、身も心も清めるためのものです。

儀式というくらいですから、もちろん作法があるのですが、

「手水舎に作法なんてあるの?」

「手を洗うだけでいいんでしょ?」

そんな風に思っている方も多いと思います。

しかし、手水舎には作法がありますし、手を洗うだけではなく「口を清める」必要があるのです!

おまもり君

手水舎は心身を清める場所なんだ!神様に会う前に綺麗にしていこうね

今回は、一人で参拝するほど神社好きな私おまもり君が、基本の作法から例外、やってはいけないことなど手水舎の作法の全てを解説していきます!

※神社もお寺も作法は同じです!


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目次

手水舎の正しい作法

亀戸天神社の手水舎

神社やお寺を訪れる際、鳥居や山門さんもん2を通ったあと、まず初めにすべきことは、

手水舎で手や口を洗い、身を清め、心を整えることです。

基本的には入り口や参道の脇など、すぐに見つけられる場所に設置されていることが多いので、参詣さんけいした際に確認してみてください。

すぐに覚えることができるので、さっそく見ていきましょう。

手水舎の作法のほかにも「鳥居の正しいくぐり方」「お賽銭・参拝の作法」についても別の記事で詳しく解説しています。

合わせてご覧ください!

柄杓あり

※利き手に関係なく、同様の手順です。

柄杓あり
  1. 心を落ち着かせ、一礼する
  2. 右手で柄杓を持って水盤から水をすくい、左手を清める
  3. 左手に持ちかえて、右手を清める
  4. 右手に持ちかえて左手に水を溜め、口を清める
  5. もう一度、左手を清める
  6. 柄杓を手前に傾け、持ち手部分を清める
  7. 柄杓をもとの位置に戻す

それぞれ詳しく説明していきます。

STEP
心を落ち着かせ、一礼する

手水舎は参拝する前に身を清め、心を整える場所です。

手水をとる3前に、まず一礼(軽く頭を下げる程度でもいいです)し、心を落ち着かせましょう。

STEP
右手で柄杓をもって水盤から水をすくい、左手を清める

水盤とは、手水舎の水がたまっている部分です。水盤がなく、水が流れている場合はそこからためましょう。

柄杓に水をためるのは始めだけなので、多めにためてください。

そしてそのためた水だけを使って、これからの一連の動作を終えるようにしましょう。

STEP
左手に持ちかえて、右手を清める

手は片方ずつ清めます。焦らず丁寧に手水をとっていきましょう。

おまもり先生

手水の目的は心身を清めること。早くできればいいわけではないんじゃ

STEP
右手に持ちかえて左手に水を溜め、口を清める

「口を清める」というのは「口をすすぐ」という意味ですが、この時は左手にためた水を口にふくみ、すすぐようにしましょう。

柄杓に直接口をつけたり、口にふくんだ水を飲まないようにしてください。

衛生面でもそうですし、マナーも良くありません。

水を吐き出すときは、下にある排水路(神社によっては砂利や石畳)に、左手で軽く隠しながら静かに吐き出しましょう。

水が汚かったり、口をすすぎたくない、すすぐのに抵抗がある方は、「唇を湿らすだけ」「口に近づけるだけ」「すすぐふり」などの対応でも大丈夫です。左手にためた水は、そのまま手を返して下に流しましょう。

STEP
もう一度、左手を清める

左手にためた水で口を清めているので、もう一度左手を清めましょう。

おまもり君

もうすぐで手水が終わるよ。どう?身体が清まってきたかな?

STEP
柄杓を手前に傾け、持ち手部分を清める

残った水で、柄杓の柄(持ち手部分)を清めます。

柄に水を沿わせるようにして、持っていた部分まで清めていきましょう。

ここまでくると柄杓の中の水も少なくなってきていると思いますので、柄杓を傾けすぎて周りの迷惑にならないよう、注意しましょう。

STEP
柄杓をもとの位置に戻す

柄杓を伏せた状態で元の位置に戻しましょう。

おまもり先生

これで手水は終わりじゃ。身も心もすっきりしたじゃろ


柄杓なし

諏訪大社の手水舎

柄杓がない場合は、手水舎の吐水口とすいこう4や水盤から下に向かって水が流れています。

手水奉仕ちょうずほうしといって巫女さんが代わりに手水をとってくれる場合も同様です。

柄杓なし
  1. 心を落ち着かせ、一礼する
  2. 両手を出し、手を清める
  3. 両手で水を受ける
  4. 口を清める
  5. 両手を清める
STEP
心を落ち着かせ、一礼する

手水舎は参拝する前に身を清め、心を整える場所です。

手水をとる前に、まず一礼(軽く頭を下げる程度でもいいです)し、心を落ち着かせましょう。

おまもり君

手水をとる前の一礼は、柄杓のあるなし関係ないんだ

STEP
両手を出し、手を清める

まずは両手を出し、手を清めます。

STEP
両手で水を受ける

そのまま両手で水を受けて、手に水をためましょう。

STEP
口を清める

手にためた水で、口をすすぎます。

こちらも柄杓ありの時と同様に、口に含んだ水は飲みこまないようにして下さい。

水を吐き出すときは、下にある排水路(神社によっては砂利や石畳)に、手で軽く隠しながら静かに吐き出しましょう。

水が汚かったり、口をすすぎたくない、すすぐのに抵抗がある方は、「唇を湿らすだけ」「口に近づけるだけ」「すすぐふり」などの対応でも大丈夫です。左手にためた水は、そのまま手を返して下に流しましょう。

STEP
両手を清める

最後にもう一度、両手を清めます。

柄杓なしのほうは簡単ですし、柄杓が用意されていることのほうが多いと思いますので、まずは柄杓ありのほうを覚えておきましょう。

口をすすぐのに抵抗がある場合は?

上記「手水舎の正しい作法」の口を清めるでも解説していますが、

「口をすすぐ」ことに抵抗がある方は、

  • 唇を湿らせるだけ
  • 口に近づけるだけ
  • 口をすすぐふり

などの対応でも問題ありません。

「柄杓あり」の場合であれば、「左手にためた水を口に近づけたあと、そのまま手を返して水を下に流す」という感じですね。

おまもり君

僕自身も「口に近づけるだけ」で清めているよ

すすぐことではなく、清めることが目的なので、「絶対にすすがなければいけない!」なんてことはありません。

しかし、すすがない場合でも「清めるための作法」ということを忘れずに、丁寧に行いましょう。

手水舎が汚い場合は?

管理が行き届いておらず手水舎全体や、手水舎の水が明らかに汚い場合があります。

手水舎は身体を清める場所ですので、汚い水で手水をとっても意味がありません。

そんな時は無理にその手水舎で手水をとらなくても大丈夫です。

おまもり君

神社にある水だからって、無理に汚いところでとっても意味がないんだ

この記事の最後にある「手水舎がない場合は?」の部分で、手水舎以外の手水のとり方を解説していますので、ぜひご覧ください。

手水舎で気を付けるべきこと5選

諏訪大社の手水舎

先ほども言った通り手水舎は身体を清め、心を整える場所です。

全員が気持ちよく使うためにも、気を付けたい事がいくつかあります。

気を付けたい事
  1. 吐水口から出ている水に触れる
  2. 柄杓に口をつける
  3. 口をゆすいだ水を飲む
  4. 手を拭く
  5. 周りの迷惑になる行為

それぞれ詳しく解説していきます。

吐水口から出ている水に触れる

吐水口とすいこうとは、手水舎の水盤に向かって出ている水のことです。

吐水口からでている水に触れるということは、水盤に溜まる水に触れるということなので、その水盤の水が汚れてしまいます。

本来は水盤の水を柄杓ですくって手水をとるので、身体を清めるための水が汚れていては、手水の意味がなくなってしまいます。

おまもり先生

自分のあとに手水舎を使う人にも影響してしまうのじゃ

吐水口から出ている水には直接触れないようにしましょう。

柄杓に口をつける

この記事の「口を清める」の部分にも書いてありますが、衛生的にも作法的にもよくありません。

柄杓は参拝者全員が使うものなので、綺麗に扱いましょう。

口をゆすいだ水を飲む

こちらも「口を清める」に書いてありますが、口をゆすいだ水は静かに吐き出します。

口を清めるためにすすぐので、それを飲んでしまっては意味がありません。

おまもり君

吐き出すと聞くと悪いようにも思えるけど「下に吐き出す」のが正しい作法なんだ

手を拭く

手水を終えたあとは、

  • 巫女さんから手を拭く紙をいただき、それで手と口を拭く
  • 紙がいただけない時は、濡れたまま拭かずに乾くまで待つ

のどちらかが理想とされています。

持参したハンカチやタオルなどで拭くと、また身体が汚れてしまうと考えられているからです。

しかし、それが理想とされているだけで絶対にハンカチで拭いてはいけないというわけではありません。

おまもり君

手が濡れたままだと周りの迷惑になったり社寺のものを汚してしまうかもしれないよね

なので、その社寺で「ハンカチNG」とされていないのであれば、ハンカチで拭くことをおすすめします。

また社寺によっては、手水舎に手を拭くためのタオルなどが備え付けられている場合もあるようです。

参拝先の情報を調べておくと、スマートに手水を終えることができます。

手を拭いたあとは顔や髪の毛など、清めていないところはなるべく触らないようにしましょう。

周りの迷惑になる行為

手水舎に限らずですが、境内は神聖な場所です。

周りの方や神様の失礼にあたる行為はやめましょう。



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手水舎がない場合は?

秋葉山本宮秋葉神社の上社の手水舎

基本的にはありますが、必ずしも手水舎があるとは限りません。

手水舎がなかった場合には手水の代わりになるような行いをして、身体を清めましょう。

持参した水・ウェットティッシュ

水の入ったペットボトルや水筒を持参して、手水舎と同じ手順で清めても大丈夫です。

この時は、飲みかけの水ではなく新しい水を使いましょう。

おまもり先生

水を持っていない場合は、ウェットティッシュやおしぼりで手を拭くだけでも大丈夫じゃ

草手水(くさちょうず)

葉っぱを使って手水をとる方法です。

社寺の境内にある葉っぱを2,3枚ほどいただき、その葉っぱを使って手や身体をなでることによって清めることができます。

草手水が終わったらその葉っぱは、小さくちぎって土に返しましょう。

雪手水(ゆきちょうず)

雪を使って手水をとる方法です。

雪を手に取り、手でこすることによって清めることができます。

雪が積もる地域限定になりますが、覚えておいて損はないでしょう。

手水舎の作法まとめ

以上が手水舎の作法の全てになります。

この記事のポイントをまとめておきます。

  • 手水舎は心身を清める場所
  • 柄杓の有無によって手順が変わる
  • 水が汚いときは無理に手水をとらなくても良い
  • 手水舎でのマナーを守ろう
  • 他の方法で手水をとっても良い

場所や地域によって細かい作法がちがう場合がありますが、今回は基本的な手水舎の作法を紹介しました。

この手順で手水をとっていれば、まず間違いありません!

細かい作法は少しめんどくさいと感じてしまうかもしれませんが、こういったマナーを守ることで、日本の伝統や歴史に敬意を払い、参拝をより意味深いものにできるはずです。

あなたの参拝がよりよいものになるよう、願っています。



脚注説明

  1. 神道で行われる、川や海の水で身体を洗い清める儀式。 ↩︎
  2. お寺の門。 ↩︎
  3. 手水を行う場合は「手水を使う」「手水をとる」などと表現します。 ↩︎
  4. 水盤に向かって水を送る場所。 ↩︎


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