スピリチュアルと言われる理由
神様とご利益
御朱印|御朱印帳
アクセスと駐車場
静岡県周智郡森町にある小國神社は、縁結びの神社として有名で、遠江國1の一宮2でもあります。
創建は明らかではありませんが、西暦555年に小國神社の本宮山に、御神霊3を祀ったのが始まりと言われているそうです。
小國神社は「パワースポット」とも言われていて、スピリチュアルな場所なんだ
御祭神4は「大己貴命」で、広く「だいこくさま」と呼ばれており、「スサノオの息子にあたる神様」でもあります。
大己貴命と境内にある御神木から「縁結び」のご利益がある神社としても有名です。
また、戦勝を祈って参拝したこと、実際に腰をかけて休憩したと言われる「家康公の立ち上がり石」があることから、徳川家康とも関わりが深いことが伺えます。
そこでこの記事では、小國神社が「パワースポット」や「スピリチュアル」と言われる理由をメインに、神様やご利益、御朱印・御朱印帳についても紹介していきます。
スピリチュアルと言われる理由
小國神社は「パワースポット」「スピリチュアルな場所」としても有名で、全国からの参拝者が後を絶ちません。
ここでは小國神社の境内にある有名なパワースポットについて、いくつか紹介していきます。
縁結びの御神木「ひょうの木」
小國神社にある「ひょうの木」は、「縁結びの木」として有名で知っている方も多いのではないでしょうか。
「恋愛」「人間関係」「仕事」など、様々な縁を結ぶ御神木5とされていて、天然記念物にも指定されています。
樹齢は700年〜800年と言われているんだ
また、ひょうの木の葉っぱは「まゆ型」になり、小さな穴が開く特性があります。
笛のように吹くと「ひょう」という音がすることから「ひょうの実」と呼ばれているそうです。
「ひょうの木」は昔、宮中6で使われる櫛となる材料になっていたことからも、古くから神聖視されていたことがわかります。
そして、小國神社の御祭神である大己貴命(だいこくさま)とも関わりが深く、
大己貴命が「ひょうの実」を吹いたところ、その美しい音色に感銘を受けた女神が現れ、契りを結んだ
とされる逸話もあるため、「パワースポット」や「スピリチュアルな場所」と呼ばれるのも納得ですね。
家康公の立ち上がり石
小國神社では「家康公の立ち上がり石」も有名です。
1572年(元亀3年)9月22日に家康公は、
小國神社の神力に頼らなければ戦いに勝つことができない
という思いを込めた願文7と太刀を小國神社に納め、開運と戦勝を祈願したと言われています。
その後、1574年(天正2年)の犬居城攻略の道中で、再び小國神社を参拝したときに「家康公が、腰をかけて休息した」と伝えられている石です。
家康公が小國神社を参拝したのは、一度だけではないんだ
それから家康公が、長篠の戦い・関ヶ原の戦いに勝利し、天下泰平の願いを叶えたことから「家康公の立ち上がり石」として伝わるようになったのです。
拝殿に向かう途中にありますので、心願成就・大願成就を祈り、腰をかけてみてはいかがでしょうか。
大己貴命の御神宝「大宝槌」
拝殿向かって左側には「大宝槌」と呼ばれる「打ち出の小槌」があります。
昔話の「一寸法師」などにも登場する「打ち出の小槌」は、振ることにより様々なものが出てくる宝物で、大己貴命が所持していたことから御神宝8ともされています。
実際に見ると、大きくて重量感があって迫力満点だよ
- 天下泰平
- 諸業繁栄
- 良縁成就
- 交通安全
- 諸願成就
の祈願をこめて奉納されたものだそうです。
金運・良縁の石「金銀石」
拝殿の近く、社務所の前あたりに「金銀石」があります。
松の根元の両側に石が置かれているもので、松は「願掛松(待つ)」、石は「金運石」「引寄石」「夫婦石」とも呼びます。
金銀石。名前からして縁起が良さそうだね。
金銀石は、小國神社の御祭神である大己貴命がこの地で教えを与える中で、金銀の印として授けたもの。
石をなで、松の幹をなでると、金運や良縁に恵まれると伝えられています。
「パワースポット」や「スピリチュアルな場所」と呼ばれるのは、こういった理由があったからなんですね。
神様とご利益
小國神社の御祭神は「大己貴命」で、広く「だいこくさま」と呼ばれ慕われています。
「縁結び」の御神徳のイメージがある方も多いと思いますが、それ以外にもたくさんのご利益を授かることができます。
神様とご利益をそれぞれ見ていきましょう。
「大国様」は神道の神様である「大己貴命」のことで、「大黒様」はインドに起源をもつ仏様で、七福神の「大黒天」のことです。違う神様、仏様なので注意しましょう。
※「大国様」と「大黒天」は同一視される場合がありますが、元は違う神様、仏様です。
※記事内では便宜上、ひらがなで「だいこくさま」と書いてある部分がありますが、もちろん「大己貴命」のことです。
御祭神:大己貴命
大己貴命は、国津神11の代表的な神様で、国津神の主宰神と言われています。
多くの別名があり、
- 大国主神
- 大国玉神
- 大物主神
- 宇都志国玉神
- 幽世大神
など、上記以外にもありますが、「大国主神」「大己貴命」「だいこくさま」と呼ばれることが多いです。
またスサノオの息子にあたる神様であり、出雲大社の御祭神でもあります。
ご利益
小國神社では、
- 縁結び
- 夫婦和合
夫婦仲が良いこと - 諸業繁栄
諸産業の繁栄 - 国土経営
- 厄除け
などのたくさんのご利益をいただくことができます。
なかでも縁結びは、縁結びの御神木だけでなく、大己貴命の有名な御神徳でもあるため、小國神社の代表的なご利益とも言えますね。
縁結びは、恋愛だけじゃなくて仕事や人間関係などの「様々な縁を結ぶ」という意味なんだ
またお金を納めることで、「祈祷」をすることもできます。
受け付け時間は、9時〜16時。
拝殿の左側にある社務所の「祈祷受付所」にて、お願いすることができます。
小國神社の御朱印
御朱印は、拝殿の左側にある社務所で初穂料(料金)500円でいただくことができます。(2023年12月時点)
受け付け時間は、9時~16時です。※年始からのしばらくの期間は変更する可能性あり
小國神社では混雑を避けるために、持参の御朱印帳と番号札を引き換えて受け付けの近くで待つ、という形をとっています。
番号で呼ばれたときに、番号札と初穂料(料金)の500円を、御朱印と引き換えますので覚えておきましょう。
1分~3分で書いていただけるそうじゃ。御朱印を待っている間にどっかにいってしまわないように。
書き置きの御朱印もありますので、御朱印帳を持っていない方、忘れてしまった方も安心です。
御朱印は「参拝の証明」のようなものです。拝殿に参拝したあとに、いただくようにしましょう。
小國神社の御朱印帳
小國神社ではオリジナルの御朱印帳をいただくこともできます。
大己貴命の御神宝である「打ち出の小槌」が帯のようにデザインされています。
御朱印帳の初穂料(料金)は1500円で、同時に御朱印をいただくと2000円です。
サイズはおそよ、縦:18cm、横:11.5cm で、通常の御朱印帳と大判の御朱印帳の間の大きさで、カバーもいただけます。
カバーを付けるとこんな感じです。
期間限定特別御朱印
小國神社では「家康公の立ち上がり石」の御朱印を期間限定でいただくことができます。
書き置きタイプのもので、初穂料(料金)は800円です。
こちらの期間限定御朱印は、2023年12月まで頒布12されるそうです。
詳しくは、小國神社の公式サイトで情報が更新されると思いますので、ご確認ください。
小國神社公式サイト
限定御朱印の右側に書かれている「当社之神力 争得勝之乎 仰冀」は、
毘くも恐れ多い小國大神の神力を得て、この戦いに勝利することをただひたすらにお祈りいたします。
という意味で、家康公が参拝したときに納めた、願文に書かれていた言葉です。
サイズはおよそ、縦:21cm、横:13.5cmなので通常の御朱印帳には収まらないサイズです。
写真のような切り絵御朱印などを入れられる専用の御朱印帳があると、綺麗に保存することができますよ。
ことまち横丁
小國神社の境内入口の横には「ことまち横丁」があります。
パスタやスイーツが食べられるカフェや、わらび餅やリンゴ飴が食べられるお店、お茶の専門店など、おしゃれなお店が並んでいる商店街のような場所です。
営業時間は、9時30分~16時30分です。
私自身、何度か小國神社に参詣していますが、いつでも賑わっている印象があります。
夏場だと、かき氷とかアイスなんかも人気なんだ
ことまち横丁の公式サイトにお店のメニューなども載っていますので、興味のある方はご覧ください。
アクセスと駐車場
小國神社へは、車か公共交通機関を使って行くことができます。
やはり好きな時間に参拝できることを考えると、車でのアクセスがおすすめです。
グーグルマップの検索経路で簡単に着くことができます。
上に表示しているグーグルマップでは、境内入口の鳥居に一番近い駐車場「小國神社 参拝者駐車場」を目的地にしています。
こちらの駐車場を使えるのが一番いいのですが、休日などで参拝者が多いと埋まっていることも少なくありません。
私の体感ではありますが、休日だと11時を過ぎたころから混み始める印象があります。
この駐車場が埋まっている場合でも、合計で約900台の無料駐車場が点在していますのでご安心ください。
900台なんて初めて聞いたよ。参拝者が多い証拠だね。
小國神社の公式サイトにわかりやすい案内がありますので、そちらをご覧ください。
公式サイト・交通案内
神社から少し離れた駐車場でもきれいなところが多く、それぞれの駐車場で大きい看板などが掲げられていますので、わかりやすく使いやすい駐車場です。
- 好きな時間に参拝できる
- 無料駐車場の台数が多い
- グーグルマップなどで簡単に着くことができる
レンタカー使いたい方はスカイチケットが安くておすすめです。
まとめ:小國神社はパワースポット間違いなし!
ここまで、小國神社がなぜ「スピリチュアル」と言われるのか、神様やご利益、御朱印などについて紹介してきました。
この記事のポイントをまとめておきます。
- 「縁結びの御神木」や「家康公の立ち上がり石」がある
- 御祭神は「大己貴命」
- 代表的なご利益は「縁結び」
- 限定御朱印やオリジナルの御朱印帳がある
- ことまち横丁も名所のひとつ
- アクセスは車がおすすめ
遠江國一宮である小國神社は境内が広く、たくさんの名所がある神社で、全国からの参拝者が後を絶ちません。
紅葉の時期になるとまた違った表情を見せてくれるところも魅力のひとつになっています。
みなさんもパワースポットである小國神社を参拝して、歴史やスピリチュアルを感じてみてください。
近くのおすすめ宿泊施設
小國神社・住所
〒437-0226 静岡県周智郡森町一宮3956−1
周智郡森町のグランピングリゾート
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- 現在の静岡県西部のこと。遠州。 ↩︎
- ある地域の中で最も社格の高いとされる神社のこと ↩︎
- 神様のみたま。魂。 ↩︎
- その神社に祀られている神様のこと ↩︎
- 神聖なものとして捉えられている樹木 ↩︎
- 天皇の住む宮殿の中。皇居の中。 ↩︎
- 神仏に祈願する時の文章 ↩︎
- 神様に由緒の深い宝物。神様の所有物。 ↩︎
- 自分の住む土地を守る氏神(うじがみ)を信仰する人。(その神社の近くに住む人、みたいな感じです) ↩︎
- 氏子区域(その神社の近く)に住んではいないが、個人的に信仰している人。 ↩︎
- 日本神話において、高天原の神々に対して、この地上に出現した神々のこと。 ↩︎
- 広く分けて配ること。「販売」のような意味ですが、御朱印は「販売する」とは言わないので一般的に「頒布」が使われます。 ↩︎